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モンゴルの国境へ [2016K23次で行くモンゴルの旅]

2016年9月17日(土) 午後2時40分頃 中華人民共和国 張家口南駅

張家口南駅
張家口南駅

K23次はほぼ定刻に張家口南という駅に到着したが、乗客は誰もホームに降りようとしない。
停車時間はそんなに無い。私もホームに降りて一息つくことは憚られた。
そのまま列車は出発。次の停車駅は集寧南というところで、午後5時頃に到着予定である。
集寧南に到着するまで、ぼんやり車窓からの景色を見る。
北京出発後の山がちな風景からだいぶ変わってきた。だいぶ草原のようになってきた。
内モンゴル自治区に入った辺りであろうか?

ひつじ
ひつじたち

モンゴルの入国カードが配布された。
T氏と向かい合って記入をするが、記入の仕方がよくわからない箇所があった。
T氏を見るとやはり悩んでいるようである。
私が「ブランクでいいんじゃね?」というような答えをし、2人ともその欄は何も記入せず。
それで何もなかった。だいたい中国、モンゴルの国境では荷物検査も無かった。
北京駅に入構する際に厳しく荷物検査しているからよいということなのか。

車窓から①

だいぶ日が西に傾き始めた頃、集寧南に到着した。
この駅には10分以上停車するようなので、ホームに降りてみることにした。
T氏も一緒に降りたが、T氏は集寧南の空気を思い切り吸い込み、空気がいいと言った。
もうここまで来ると内モンゴルに入ってきているので、北京の辺りとは空気が違うのだろう。
空の色も心なしか澄んでいるような気がする。
しかし、この駅は周りの風景と不釣り合いに無機質で新しい駅であった。

集寧南
集寧南駅

集寧南を出ると、ズルフという駅に停まるが、これはわずか3分程度。
その次に停まるのが、いよいよモンゴルとの国境の町、二連浩特(エレンホト)である。
午後9時48分の到着予定ということになっている。

集寧南駅で
集寧南駅で

二連浩特では、台車の付替という作業が行われる。
中国の鉄道の軌間は1435mmで、一方、モンゴルの軌間は1524mm。
線路幅が異なるためにこのような作業がある。
それは4年前、中国からロシアに入った際にも私は経験済みである。
しかし、その作業が深夜なのである・・・。その作業。見てみたいのだが・・・。
この日、早朝に羽田からやって来た私には眠くてたまらないであろう・・・。

車窓から②

さて、集寧南を出てしばらくすると、私とT氏のコンパートメントにひとりの男性が現れた。
私を見て「日本人の方ですか?」と日本語で尋ねる。
私は「そうです」と答える。
彼はN氏という20代で九州の人であった。というわけでN氏は日本人である。
気がつかなかったが、隣のコンパートメントにひとりでいたようである。
N氏は集寧南の駅に停車した際、私とT氏が隣のコンパートメントにいることを知ったようだ。

ビール
燕京啤酒

食べたもの
食べたもの

そんなわけで、私、T氏、N氏の3人は、私とN氏のコンパートメントで語らうことになった。
各自持ってきていた菓子類をつまみに飲みが始まった。
そのまま晩飯ということで食堂車へ移動である。3人で瓶ビールの燕京啤酒を注文し飲む。
あとは各自食べたいものを勝手に食した。
周囲を見ると、欧米人の乗客がやはり燕京啤酒を片手に語らっている。
そのうちのひとりの若者に「どこまで行くのですか?」と尋ねたが、これは愚問であった。
「何ヶ月も旅するから、最終目的地など決めていないさ」と彼は答えるのであった・・・。

もうすぐ国境
食堂車からコンパートメントに戻って、もうすぐ国境
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K23次発車 [2016K23次で行くモンゴルの旅]

2016年9月17日(土) 午前11時20分頃 北京駅 K23次の中

コンパートメント①
コンパートメント

ひげを蓄えた長身のおじさんが私のコンパートメントに入ってきた。
おじさんの一言目は「君は英語を話せるか?」であった。
私は「少々」と答えたのであるが、本当は「話せない」というのがより正確である。
おじさん(以下T氏)はスウェーデンはストックホルムからやって来たのだという。
私はこの5年前、ストックホルムを訪れたことがある。
そんなこともあって、「オー!ストックホルム!」と言おうとしたが・・・。
緊張していたのであろうか、「オー!スコットランド!」と言いそうになってしまった・・・。

コンパートメント②
コンパートメント

このT氏とウランバートルまで同じコンパートメントということになった。
T氏は仕事で中国に来ていたようだが、数日休みが取れたため、この列車に乗車したらしい。
私が日本から来たことを伝えると、T氏は去年日本を訪れたと話してくれた。
スマートフォンを操作して、そのときの画像を見せてくれた。
美味しそうに刺身を食べる浴衣姿のT氏がそこにはあった。

トイレ
隣のコンパートメントと共用のトイレ

人見知りの私はその画像を見ながら、はて、何を話したらよいものかと考えていた・・・。
日本を訪れたことがあるということなので、「相撲」の話をすることにした。
「モンゴルには強い相撲レスラーがたくさんいるんですよ!」
残念ながら、T氏の反応はよくなかった。
私はスマートフォンを操作し、相撲の画像をT氏に見せてあげた。
すると、なんとかわかってくれたようである。いつか相撲を見てみたいと言ってくれた。

廊下
K23次の廊下

そんな会話を交わしていると、モンゴル人のおばさんの車掌がまたやって来た。
やっぱり旭鷲山みたいな顔をしている。
スティックコーヒーをトレイに載せて持ってきて、何か言っている。
しかし、モンゴル語であるからよくわからない。これは売り物なのだろうか?
私とT氏はいくらなのかと車掌さんに尋ねたが、まるで通じない。
そのうち、うやむやになって、旭鷲山はずんずん去って行った。

ヘッドホン
コンパートメントにあったヘッドホン。何も聞こえなかった・・・

さて、ここでついにK23次は発車である。定刻である。
次に停まる駅は、張家口南という駅で午後2時38分の到着予定だから、まだ3時間以上ある。
列車は山がちなところを走っていく。トンネルもよく通過したように思う。
T氏は弁当を食べ出した。今朝チェックアウトしたホテルでつくってもらったそうだ。
私はどうしようか・・・。とりあえず、北京駅で購入した缶ビールを1本空けたが・・・。
もうお昼だし、食堂車に行ってみることにした。

山がちな風景
山がちな風景

いくつか車両を行った先に食堂車があり、入ると既に食事をしている欧米人が何人かいた。
私が席に座ると、中国人の若い女性スタッフがすぐにメニューを持ってきた。
紙に提供できる料理が手書きで書いてある。
手書きのメニューは漢字と英語とで記載されているから、どういう品かは想像ができる。
この中から、木耳と野菜の炒め物を注文してみた。これが30元。450円ほどである。
あとまた缶ビール。これは20元。300円ほど。ご飯は別に3元取られたような気がする。
非常にシンプルな料理であるが、意外と美味しかった。

食べたもの
食べたもの

食事後、コンパートメントに戻る途中で、シャワー室があるのを発見した。
この4年前、ボストーク号に乗った際は、シャワー室は見当たらなかった。
あのときは6日間、北京からモスクワまでシャワーも浴びずにいたのである。
ボディパウダーシートなるものを日本で購入していって、それで体を拭いて済ませていた。
今回はそんなことをしなくてもよさそうであるが、ウランバートルへは1日で到着する。
だから、やっぱり別にシャワーは浴びないでしょう・・・。

シャワー室
シャワー室
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K23次に乗車 [2016K23次で行くモンゴルの旅]

2016年9月17日(土) 午前10時32分 中国 北京駅

待合室へ
待合室へ

北京駅構内の売店で適当に缶ビール2本とつまみ、カップ麺を購入し、待合室へ向かう。
待合室は混雑している。私の予想に反して、K23次に乗車する人は多いのか?
私が乗車するのはK23次の「高包」と呼ばれるクラスである。
高包とは高級軟臥車ともいい、2人でひとつのコンパートメントを使用するクラスである。
つまり、私の他にもうひとり見知らぬ人間が乗ってくる可能性がある。
混雑していればだが・・・。どうだろうか?

乗車券
K23次の乗車券

このK23次の高包。これは「乗ってはいけない」とも聞いていた。
それは、何もK23次が危険だからではない。運賃が無駄に高いのである。
北京からウランバートルまで、もっと安く陸路で移動する方法はある。
まず北京からモンゴルとの国境の町、二連浩特(エレンホト)までバスで移動する。
二連浩特では車をチャーターして、国境を越えて、モンゴル側の町、ザミンウードへ。
ザミンウードからは鉄道に乗車。あとはウランバートル駅へというルート。

この方法であれば、1万円かからずに北京からウランバートルまで移動できるらしい。
私のようにK23次の高包を利用すると、その4~5倍の銭がかかると思われた。
これならば飛行機での移動の方が安上がりであるし、飛行機なら2時間半で着いてしまう。
しかし、飛行機で移動してしまうのはつまらない。
私は陸路で移動したかった。

待合室①
待合室

だからもう、いいのである。運賃が高いと言っても、許容範囲である。
私はバックパッカーというわけではないし、取材の時間は限られている。
様々な事象を勘案すると、このK23次の高包のほうが確実であり、かつ楽であった。
許容範囲であるなら、確実で、できれば楽な方を選ぶのは自然なことである。

待合室②
待合室

さて、待合室の外を見やると、もう列車が停まっているのが見える。
というより、改札が開いていて、検札が始まっている。列ができているではないか。
時刻を見ると、発車の30分ほど前。私も並ぶことにした。
パスポートと乗車券を提示して、広々としたホームへ出る。
K23次の各車両の乗車口には、女性の車掌さんが立っている。
私の乗車券には"CARRIAGE No. 8"の記載があるので、8両目へ向かった。

プラットホーム
プラットホーム(ピンボケ)

8両目のおばさんの車掌に乗車券を見せる。
「ん?」みたいな声を発した後、こっちへ来なさいというジェスチャーである。
車掌さんはモンゴル人のようである。
むかし旭鷲山という力士がいたが、車掌さんの顔は旭鷲山に似ていた。
そんなことはどうでもよい。
困ったのは言っていることがまったく理解できないことである。
恐らくはモンゴル語で話している。英語を話そうという気はさらさら無いようである。
そのうち、旭鷲山に怒られているような感覚になってきた・・・。

コンパートメント

コンパートメント(ピンボケ・・・)

旭鷲山は新弟子の私をコンパートメントに案内すると、ずんずん去って行った。
コンパートメント内の設備であるが、入口向かって左側に2段ベッドがある。
右側にはソファが一脚あり、その中央に小さなテーブルがある。
トイレおよび洗面所も付いている。これは隣のコンパートメントと共用となる。
2段ベッドの下段に腰掛け、ぼんやりと出発を待つ。
外の通路が騒がしくなってきた、見ると次々と乗客がコンパートメントへ入っていく。
西洋人が多いようである。なんだ、結構乗客多いじゃないか・・・。

コンパートメントから
コンパートメントから
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